露草もそろそろ終わり

今日は秋分の日。お彼岸最終日はお墓参りへ。

1時間程電車に乗ると懐かしい祖母に会いに行けるのは幸せです。


行きかえりの道端でまだ露草(つゆくさ)が咲いていました

幼心にも、これが咲くと「夏だなー」と感じていました

この露草や朝顔で色水を作ってみたり


さてこの露草の青、繊維には定着しないそう

古くから着物を色づけることに利用されていたらしいのですが

水で洗うとさっぱりきれいに流れてしまう。



万葉集にこんな歌も

「月草に 衣は摺らむ朝露に 濡れてののちはうつろひぬとも」

朝露に濡れて色が褪せてしまってもよい、月草で摺り染めをしましょう・・・

(朝になれば気持ちの変わる移り気な相手であっても共にすごしたい、という気持ちの隠喩)



露草の色は褪せてしまう、というのを知っていながら染めていた習慣があったようです

また、この露草の性質を利用して友禅の下書き染料として利用されていたとのこと

きれいな露草を使った素人染めはあきらめるとして、子供が色水遊びして服についても大丈夫ですね



繊維に定着する染色方法は現在では開発され、絹地であれば染色できるそうです



※「天然染料の科学」青木正明著 B&Tブックスを一部引用、参考にさせていただきました。

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